えびと石油の切っても切れない関係

2005年5月12日 みなと新聞

GW商戦BT値下がり
春商戦の最大のヤマ場となったゴールデンウィークは天然物に動き、引き合いがあったが、BT中心に売り手市場となり、先月上旬に比べさらに値を下げた。天然物はイリアン・バナナなどに引き合いがあったが、燃油価格高騰、入漁料アップなどから全般に品薄。BTは連休明けのベトナム物搬入を控え、一部で安値販売もあった。
産地ドル値はネシア・タラカンベトナムとも11ドル20〜30セント(16/20)で保合い。卸筋は「米国の買いも弱く、徐々に下げよう」とみる。ベトナム物は稚エビ投入の遅れなどで、5〜6月の入荷は予想を下回りそうだ。卸筋は「国内市況はもう一段落ち込み、夏場に向け少しずつ値を上げるだろう」と予想する。年間100万トンに達すると予想されるバナメイ種の動向への関心も高まる。

原油価格が高騰トロール漁の燃費が上昇→漁に出る船が減少→えびが品薄に、という状況が最近続いている。とはいえ、米国のアンチダンピング課税の余波とか、需要の減少とかで、冷凍えびについては別に価格は上昇していないわけだが。


因みに、えびと石油の因果な関係は、価格が連動しているという話だけではなく、なんと、油田とエビの産地が一致しているという話まであるらしい。言われてみれば、フロリダ、インドネシア、アラスカ、それに新潟などもそうである。理由は諸説あるが、まだ解明はされていない。